「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」 千葉市美術館

ボストン美術館浮世絵名品展
鈴木春信」 千葉市美術館
2017年9月6日(水)〜10月23日(月)

鈴木春信《桃の小枝を折り取る男女》中判錦絵2枚続 明和3年(1766)頃
William Sturgis Bigelow Collection, 11.19448, 11.19506
Photograph ©2017 Museum of Fine Arts, Boston

千葉市美術館で開催中の「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」に行ってきました。ボストン美術館浮世絵名品と銘打っているように、保存状態の良い、美しい作品が勢ぞろいしています。
静かな色の印象からやや地味にも思えてしまう春信の作品ですが、実物をみると静かながらも強く美しい色で、個人的には薄い赤色が蛍光色かと思うような発色の良さに驚きました。

作品に忍ばされた主題(古典物語や故事、古典和歌など)を読み解く面白さ、きめ出しやから摺などの技術もよくわかりとても見ごたえのある内容となっています。一作品ごとにじっくりと見ようと思うと、1日では足りないかもしれません。
鈴木春信の作品を一度に90点以上見られる機会はあまりないと思います。ぜひ足を運んでみてください。   (岩)

▼展覧会の予習復習にオススメ

『鈴木春信』 田辺昌子 著

東京美術刊行『鈴木春信 江戸の面影を愛おしむ』著者である田辺昌子さんは千葉市美術館の学芸員をされています。「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」の予習、復習にオススメです。

▼浮世絵関連書籍

『うき世と浮世絵』 内藤正人

東京大学出版会刊行『うき世と浮世絵』内藤正人 著、新たな浮世絵観を知りたい方にオススメ。鈴木春信『鶴上の遊女』が装画となっています。

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