ブックデザイン事務所であるデザインフォリオが主催する GALLERY FOLIO では、展示と合わせ作家の皆様に「影響を受けた本・好きな本・オススメの本」のご紹介いただいています。
好きな作家がどんなことを面白い、好き!と思っているのか…好きな人のことは気になりますよね?
読んできた本から作家の思考・バックグラウンドを知る一助となり、それによりもっと作家自身や作品への理解・興味が増し、もっとその作家を好きになってほしい。
また、「好きな作家」と同じ本を読んでいた!なんて嬉しい気持ちになったり、知らなかった「本」に出会えたり、
「本」から新たな「作家」や「世界」につながるきっかけになればと思っています。
【アーティストの本棚】
3to10 サトウテンさん
2018年6月1日〜6月10日 サトウテンイラスト展「3to展」
『すぐそこの遠い場所』 クラフト・エヴィング商會 著 坂本 真典 写真 筑摩書房(2004/4) [作家コメント]この本だけでも、単行本・文庫本合わせて3冊は持っている本。内容・デザイン共に大好きで世界観作りを学びました。 |
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『どこかにいってしまったものたち』 クラフト・エヴィング商會 著 坂本真典 写真 筑摩書房(1997/06) [作家コメント]大学生の頃に出会った本。「すぐそこの遠い場所」同様、世界観づくりやデザインが大好きな本です。パラパラとページをめくっているだけで楽しめます。架空のものの作り込み度合いに本気さを感じます。 |
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『見えない都市』 イタロ・カルヴィーノ 著 米川良夫 訳 河出書房新社(2003/7) [作家コメント]大学の授業で「この本に登場する都市の絵を描け」という課題が出て、前のめりで取り組んだ思い出が…。想像の斜め上を行く奇妙な都市の探訪記です。 |
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『妖精事典』 キャサリン ブリッグズ 編著 平野敬一、井村君江、三宅忠明、古田新一 共訳 冨山房(1992/9) [作家コメント]架空の島国「BLUEHALL」をつくる際にこの事典の妖精達を知り、住人におとし込みました。ただよんでいるだけでもおもしろいのですが、日本の昔話にとてもよく似た話があったり、世界の伝承や民話にも興味を持つきっかけになりました。大学生の頃に吉祥寺のヴィレッジヴァンガードで買いました(笑) |
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『ゆかいなゆうびんやさん』 ジャネット・アルバーグ、アラン・アルバーグ 作 佐野 洋子 訳 文化出版局 (1987/10) [作家コメント]小学校の時に出会った本。封筒から手紙を取り出して読むたびにわくわくしたことを憶えています。その手紙の書き手によって、デザインや筆跡がバラバラなのも好きなポイントです。 |
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『だれのおうちかな』 ジョージ・メンドーサ 作 ドリス・スミス 絵 福原 洋子 翻訳 フレーベル館(1983/01) [作家コメント]小学生の頃に出会った絵本。この本から人のためにデザインするということを学びました。見るたびに発見があり、何度も読んだ記憶があります。どの住人の家がお気に入りかと聞かれたら非常に悩みますが、ねことかわうその家がお気に入りです。 |
※書名、著者・編者名、出版社(刊行年/月)の順に掲載。書名はAmazonにリンクしています。
※書影は版元ドットコムより<https://www.hanmoto.com> 『だれのおうちかな』のみ作家所有のもの。
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